第7回高校生模擬裁判選手権 9

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2013.8.26
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第7回高校生模擬裁判選手権 9

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 これまで,高校生模擬裁判選手権における尋問に焦点を当ててきていましたが,最後に,冒頭陳述,論告・弁論について触れたいと思います。

(1)冒頭陳述について
 冒頭陳述は,検察官・弁護人双方が,これから証拠によって証明しようとする事実を分かり易く提示するものですので,それぞれの描くストーリーが聴衆(高校生模擬裁判選手権においては審査員を含む。)の耳に入ってきやすいものとする必要があります。
 どうすれば分かり易いかという点について考えると,ストーリーの順番が時系列ごとでないと,やはり,すっとは頭に入ってこないように思います。
 ① 身上・経歴
 ② 犯行に至るまでの経緯
 ③ 犯行に至る経緯・犯行状況
 ④ 犯行後の状況
までを説明した上で,
 ⑤ 検察官の場合:検察官の立証の柱と尋問時にはどこに注意して聞いてほしいか
    弁護人の場合:検察官の立証の柱が立証として不十分であるかという点と尋問
             時にはどこに注意してほしいか
を説明する,という流れが1番よいような気がします。

 私が拝見した限りでは,どのチームも工夫を凝らし分かり易く提示するということが心がけられていましたが,それでも完全な時系列に並んだ説明というのはなかったため,聞いているときに頭にすっと入ってくるとまではいえないように感じました(これも要求水準が高すぎるような気がしますが・・・)。

(2)論告・弁論について
 検察官の立証の柱を意識して行う,それも分かり易く行う,という点ではどのチームも工夫を凝らされていたように思います。
 ただし,チームによっては,面白い発想が出てきているのに,それは尋問では引き出せていない,そのため証拠に基づいた論告・弁論となっていないという点も見受けられたように思います。
 証拠に基づいた論告・弁論とするために,論告・弁論で触れたい事項については尋問で引き出す必要があることをもう少し意識できるとよいように感じました。
 

 ここまで書いてきている事項を来年度高校生模擬裁判選手権に参加される生徒さんたちに参考にしてもらい,さらにレベルアップした大会を見ることができたらうれしいです。

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